JAAM日本アセットマネジメント協会

一般社団法人 日本アセットマネジメント協会
HOME > JAAMメールマガジン

11月7日 JAAMメールマガジン 第5号


一般社団法人日本アセットマネジメント協会 JAAMメールマガジン H29.11.7 発行

■今回の記事一覧
1.小林会長のあいさつ
ISO型アセットマネジメントが動きはじめた
2.イベント情報
① 第1回 JAAM研究発表会 開催のご案内
② JAAM設立記念講演会 開催結果

【小林会長のあいさつ】
 ISO型アセットマネジメントが動きはじめた 

行政や企業は、多くのアセット(資産)を保有しており、これらのアセットは機能的陳腐化と 物理的老朽化のリスクに直面している。しかも、陳腐化や老朽化のスピードは、アセットの種類 によって多様に異なる。いうまでもなく、アセットは行政や企業がそれぞれの目標や目的を継続的に 達成していくために利用する手段である。アセットは耐久性があり、しかも安価ではない。
したがって、一度調達すると、長期間にわたり、アセットから最大限の効用を引き出すように努力 することが必要である。アセットを維持するためにも少なくない費用が発生する。組織が持続的に 組織活動を継続していくためには、常に自分が保有するアセットの機能や劣化状態を評価すると ともに、コストが最小となるようなリスク対応策を講じることが必要となる。それと同時に、 組織活動のために必要となるアセットを組み換え(必要であれば新規に購入し)、望ましいアセット の束(ポートフォリオ)を実現するようにマネジメントすることが求められる。言い換えれば、 膨大なアセットを効率的に管理し、その更新を達成するためのアセットマネジメントが必要とされる時代になったといえる。
 我が国はアセットマネジメントの普及において完全に遅れをとった。すでに、1994年に世界銀行がメンテナンスからアセットマネジメントへの転換の重要性を訴える有名なレポートを発表し、国際的金融機関や援助機関は開発途上国のインフラ投資に対する融資に対してアセットマネジメントの実施を義務付けた。それと対応して、アセットマネジメントを支援するためのソフトウェアが開発され、デファクト標準として国際市場を席捲していった。我が国においてアセットマネジメン研究が本格化した2002年頃には、すでに国際市場における勝敗は決着していた。近年における我が国のモニタリング技術、劣化予測技術、ライフサイクル費用の評価技術、維持補修技術の発展にはめざましいものがある。国、地方公共団体、公共機関、民間企業を始めとして、すでにアセットマネジメントシステムを導入した事例も少なくない。このような状況下で、国土交通省は2013年を「メンテナンス元年」と位置付け、老朽化が進むインフラ資産を効率的にメンテナンスするためのさまざまな制度を整備した。このようなアセットマネジメント技術の発展にも関わらず、アセットマネジメントの実践に関しては、十分に機能しているとは言い難い。もちろん、我が国におけるアセットマネジメントの発展のためには、アセットマネジメント技術の高度化を図ると同時に、財源制度、税制・会計制度等、アセットマネジメントを支える社会的仕組みを改変し、国民がアセットマネジメントの重要性を理解するための努力が必要であることは言うまでもない。しかし、現行のアセットマネジメント技術を用いても、もっと効果的なマネジメントを実現できることも事実である。

 欧米等の先進諸国では、我が国に先んじてインフラ資産のアセットマネジメントに取り組んできている。英国では、2008年に物的アセット全般を対象とするアセットマネジメントのための公開仕様書PAS 55が公表された。さらに、2009年には英国規格協会から国際標準化機構に対してアセットマネジメントに関する国際標準を策定することが提案された。その後、国際標準化機構ではプロジェクト委員会を設立し、2014年1月にはアセットマネジメントに関する国際標準であるISO 55000シリーズが発行された。ISO 55000シリーズは、行政機関や企業が抱える膨大なアセットが直面するリスクを評価し、組織の継続的発展を目的として、アセットの維持更新を戦略的に実施するためのマネジメントプロセスの標準化モデルである。ISO 55000シリーズでは、アセットマネジメントが総合的マネジメント技術であるという視点から、俯瞰的な観点でアセットマネジメントの全体像を構想して、その枠組みの中で要素技術を取捨選択し、改良し、場合によっては新規に開発し、最終目的に向かってシステムとして体系化することを要求している。ISO 55000シリーズは、組織が抱える膨大なアセットが直面するリスクポジションを評価し、組織の継続的発展のためにアセットポートフォリオを組み替えることにより、アセットの更新を戦略的に実施するためのマネジメントプロセスの標準モデルである。アセットマネジメントは組織の継続、発展のための中心的課題であり、単にメンテナンスのみを目的とするような矮小化された概念で理解してはならない。

【イベント情報】
① 第1回 JAAM研究発表会 開催のご案内 

JAAMでは、アセットマネジメントに関連する研究事例、実践事例等の幅広い知識・知見を、研究者、実務者、マネジメント層など多くの関係者と共有するために、研究発表会を開催します。
多くの方のご参加をお待ち申し上げます。また、アセットマネジメントに関連する研究、実践等の知見をお持ちの方は、どなたでも論文投稿、発表ができますので、奮ってご応募下さい。
優秀な発表には、JAAM賞が授与されます。

第1回 JAAM研究発表会
日  時  :2017年12月19日(火) 10:00~19:00
実施場所  :日本橋ライフサイエンスビル9階会議室 
                    〒103-0023 東京都中央区日本橋本町2-3-11 
プログラム(予定):
10:00            開会
10:20~12:00    午前セッション
13:00~14:40    午後セッション
15:00~16:10    特別講演
16:15~16:30    JAAM賞発表・授与
17:00~19:00    交流会

参加費:
法人(正会員・準会員)・個人会員 5000円、非会員10,000円(税抜)
※なお、論文の投稿者(連名の場合は代表者1名)の参加費用は無料です。
論文の投稿は、JAAM会員(正会員・準会員)に限らせて頂きます。
連名の場合は、最低1名がJAAM会員であれば論文投稿可能です。
この場合、研究発表者は非会員の方でも結構です。また、17時から19時で開催します交流会
の参加費用は、会員・非会員共通で、4,000円(税抜)とさせていただきます。

研究発表会の詳細やお申し込みの詳細は、JAAMホームページをご覧ください。
https://www.ja-am.or.jp/research_publication

【イベント情報】
 ② JAAM設立記念講演会の開催結果  

 9月21日に開催しました「JAAM設立記念講演会」及び「レセプション」の開催結果を掲載しました ので、ご連絡いたします。

以下のウェブサイトにて、ご確認願います。
https://www.ja-am.or.jp/news/2017/result_seminar.html

また、講演会のダイジェスト版の動画についても、以下のウェブサイトにて配信しています。
https://www.ja-am.or.jp/seminar_lecture/0921seminar_movie.html



 

発行元: 一般社団法人 日本アセットマネジメント協会(JAAM)      
https://www.ja-am.or.jp  
メルマガの登録: https://www.ja-am.or.jp/mailmg  
メルマガの登録解除: https://www.ja-am.or.jp/mailmg/cancel.html  
※登録内容の変更は、お手数でございますが、一旦登録を解除した後、再度登録して下さい。  
お問い合わせ: inquiry[*]ja-am.or.jp
([*]の部分を@に置き換えてください)