JAAM日本アセットマネジメント協会

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1月10日 JAAMメールマガジン 第7号


一般社団法人日本アセットマネジメント協会 JAAMメールマガジン H30.1.10 発行

■今回の記事一覧
1.小林会長のあいさつ
ISO型アセットマネジメント
2.アセットマネジメントシステム関連情報
 第1回JAAM研究発表会が開催されました

【小林会長のあいさつ】
 ISO型アセットマネジメント

 我が国で導入されてきたアセットマネジメントシステムは、アセットの健全度を点検・診断 し、劣化したアセットの維持補修計画を策定し、それを実施するというメンテナンスサイクル を運用することに主眼が置かれてきた。このような既往のアセットマネジメントシステムは、 ISO 55001が想定するアセットマネジメントと整合的ではあるが、我が国では、現場のメンテ ナンス業務とISO 55001が想定するアセットマネジメントとの間にかい(乖)離が存在する。
また、多くの組織で、せっかく構築したメンテナンスサイクルが機能していないという事例が みられる。ISO 55001は、アセットマネジメント、アセットマネジメントシステムを実際に 機能させ、その内容を継続的に改善していくことを目的としている。
 従来型のアセットマネジメントシステムは、図1に示すような多階層構造を持つ予算執行管理 サイクルで構成されている。図中の小さいPDCA(Plan-Do-Check-Act)サイクルほど、短い 期間で回転するサイクルに対応している。最も外側のサイクル(構想レベル)では、長期的な 視点からアセット群の補修シナリオやそのための予算水準を決定することが課題となる。中位の 補修サイクル(戦略レベル)では、新たに得られたモニタリング結果等に基づいて、例えば将来 5箇年程度の中期的な予算計画や戦略的な補修計画を立案する。最も内側のサイクル(実施レベル) では、各年度の補修予算の下で、補修箇所に優先順位を付け、補修事業を実施する。

ISO規格によるアセットマネジメントシステム

 ISO 55001が求めるISO型アセットマネジメントシステムは、図1に示す算執行管理システム 自体を継続的に改善することを目的とする。予算執行管理システムは、策定されたアセット マネジメント計画や日常的なマネジメントルーティンを規定している様々なルールや規則、 マニュアルに従って運営されている。ISO 55001は、このようなルールや規則、マニュアル自体 を継続的に改善するようなマネジメントシステムを確立することを要求している。ISO 55001は、 図2に示すように、予算執行管理システムのパフォーマンスを評価し、予算執行管理システム自体 を改善するようなマネジメントシステムを構築することを求めている。図2において、下段は現場 における予算執行管理システムを表している。ISO型アセットマネジメントシステムは、予算執行 管理システムを包含しつつ、予算執行管理システムをマネジメントしているシステムを含めた マネジメントシステム全体を意味している。アセットマネジメントシステムは、定型化された、 あるいは定型化されない数多くの意思決定過程やそれを支援するルールや規範、手引きや マニュアル、情報システム、利用可能な資源や人的リソース、維持補修技術、契約方法や契約 管理システムで構成されている。アセットマネジメントにおける継続的改善を目指したPDCA サイクルは、マネジメント実践の中で課題や問題点を発見し、それを解決するためにアセット マネジメントシステムを改善し、必要であれば更新することを目的とする。

予算執行管理システム階層構造

【アセットマネジメントシステム関連情報】
第1回JAAM研究発表会が開催されました 

 12月19日(火)に、一般社団法人日本アセットマネジメント協会(JAAM)主催の「第1回JAAM 研究発表会」が、土木学会土木計画研究委員会・地域アセットマネジメント実装小委員会との共催 により開催されました。
研究委員会では、総数21件の研究発表が行われ、アセットマネジメント業務に携わる業界関係者・ 実務者など107名が参加しました。また、小林潔司会長による特別講演「第2世代のアセット マネジメント:ISO 55001は地域アセットマネジメントなどに何をもたらすか?」も行われ、 参加者は熱心に聴講していました。
 研究発表会の冒頭にて小林会長は「アセットマネジメントの国際規格であるISO 55001の発展の ために、アセットマネジメントの先導を目的にSIP(戦略的イノベーション創造プログラム)も 活用し研究発表の相互交流を通して実務レベルでの発展を図りたい。」との想いを述べられました。

 研究発表会のセッションは以下の如く開催されました。
 セッションⅠ:アセットマネジメントへの適用手法・技術の開発・研究
 セッションⅡ:ISO 55001シリーズ適用に関する考察
 セッションⅢ:アセットマネジメントの実践
 セッションⅣ:地域アセットマネジメント確立に向けた考察

 研究発表の中から、優秀な発表に対してJAAM賞が授与されました。
  ◆米国のインフラ包括管理の現状と我が国への示唆
    水野 高志(八千代エンジニアリング株式会社)
  ◆仙台市下水道事業における継続的改善の仕組み
    水谷 哲也(仙台市建設局下水道事業部)
  ◆公表情報に基づく自治体管理橋梁の地域格差に関する一考察
    久田 真(東北大学)

講演会終了後には、交流会が開催され、60名が参加し人的交流・技術交流を深められました。



 

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