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6月8日 JAAMメールマガジン 第12号


一般社団法人日本アセットマネジメント協会 JAAMメールマガジン H30.6.8 発行

■今回の記事一覧
1.小林会長のあいさつ
成熟度評価
2.アセットマネジメントシステム関連情報
ISO 55000シリーズの改正情報

 

【小林会長のあいさつ】
 成熟度評価

 英国のアセットマネジメント研究所IAM(Institute of Asset Management)は、組織がアセットマネジメントの成熟度を自己評価する方法を開発している。表は、IAMによる成熟度の定義を示している。

成熟度 名称(括弧内は参考邦訳) 定義 成熟度に関する特徴
0 Innocent
(無知)
組織は、この要求事項の必要性を知らない、かつ/または、これを導入するとコミットメントした証拠がない。  
1 Aware
(認知)
組織は、この要求事項の必要性を認知している、または、これを導入する意図をもっている証拠がある。 企画書が作成中で、いくつかの要求事項が整備されている。手順はあまりコントロールされておらず、事後対応中心でパフォーマンスの予測はできていない。
2 Developing
(開発)
組織は、要求事項を系統的に、また、一貫して達成する手段を特定しており、信頼でき予算化された計画が実行されつつあることが実証可能である。 注:この段階は「移行期」である。局部的にもしくは部署内で、プロセスが計画され、(必要な場合には)文書化され、適用され、コントロールされている。事後対応的なことが多いが、期待される結果を繰り返し達成できると考えられる。組織全体を通じた一貫性や調整は限定的で、プロセスは十分に統合されていない。
3 Competent
(適格)
組織は、ISO55001で設定された重要な要求事項を系統的に、また、一貫して達成していることを実証可能である。 これは、組織に組み込まれ、正式に文書化されたアセットマネジメントシステムを含む。アセットマネジメントの目標を達成するために、アセットマネジメントシステムの各要素のパフォーマンスは、測定され、レビューされ、継続的に改善されている。
4 Optimizing
(最適化)
組織は、組織の目的と運用の状況を勘案して、アセットマネジメントの実行を系統的に、また、一貫して最適化していることが実証可能である。 注:これは2つ目の「移行期」である。この段階の特徴は、モニタリングとパフォーマンスの定量化、敏速な意思決定の枠組みにおいて競合する目的同士のトレードオフの解決、日常的なイノベーション、継続的改善が成果によって広く実証されていること、さらなる改善の機会を特定するためのベンチマーキングの採用、マネジメントシステムがさらに統合され効果的であること、などである。
5 Excellent
(優秀)
組織は、先導的なプラクティスを採用しており、組織の目的と運用の状況を勘案して、アセットマネジメントから最大の価値を実現化していることが実証可能である。 これは、動的で、組織の運用の状況に影響を受けやすい状態であるため、証拠には、クラス最高の類似の組織に対するベンチマーキングの位置の認識を実証することや、アセットマネジメント活動、アセットマネジメントの成果(価値の実現)の両方において既知の改善は全て実施されている状況であることが含まれなければならない。

 IAMの成熟度評価はあくまでもマネジメントの水準に関する成熟度評価を示したものである。一方で、工学的アセットマネジメント技術に関しても日進月歩で進化しており、アセットマネジメント計画の策定支援技術や維持補修技術の技術的成熟度にも多くの違いが存在する。ISO 55001は、このようなアセットマネジメントの技術的内容を規定するものではない。ISO 55001は、組織のアセットマネジメント、アセットマネジメントシステムが満足すべき最低限の要求事項を規定するものであり、すべての組織が高度な技術的成熟度の達成を目指す必要もないことも事実である。
しかしながら、アセットマネジメントの継続的発展や技術的高度化を達成するためには、工学的アセットマネジメント技術の成熟度評価に関するパフォーマンス評価とその評価枠組みの開発が必要である。日本アセットマネジメント協会は、日本が得意とする現場主義のアセットマネジメントを評価するための日本版成熟度評価システムの開発をめざしている。このような成熟度評価システムの確立は、我が国のアセットマネジメントの理念を海外に普及させるためにも重要なツールになりえると考える。

【アセットマネジメントシステム関連情報】
 ISO 55000シリーズの改正情報

 2014年1月にISO 55000シリーズ(ISO 55000、55001、55002)が制定されました。ISO規格は原則5年ごとに見直すことになっており、現在改正作業が進められています。改正作業はISO/TC251(アセットマネジメントシステムの技術委員会)が担当しています。

 今回は、ISO/TC251にて改正中のISO 55002(Asset management -- Management systems – Guidelines for the application of ISO 55001)の進捗情報をお知らせします。

2016年12月 8日…CD(Committee Draft:委員会原案)の登録  
2016年12月 9日…CD投票の開始  
2017年 2月12日…CDコメント/投票結果の回付  
2017年 8月18日…DIS(Draft International Standard:国際規格案)の登録  
2017年10月20日…DIS投票の開始  
2018年 1月14日…DIS投票結果の回付

 現在、ISO/DIS 55002は以下のサイトから購入可能です。価格は、58CHF(≒6,450円)です。   https://www.iso.org/standard/70402.html

 尚、JAAMのHP(https://www.ja-am.or.jp/iso55000s)はISO/TC251の日本語サイト( https://committee.iso.org/sites/tc251/social-links/resources/japanese.html)にリンクしています。是非、アクセスして見て下さい。


 

発行元: 一般社団法人 日本アセットマネジメント協会(JAAM)      
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