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10月9日 JAAMメールマガジン 第16号

一般社団法人日本アセットマネジメント協会 JAAMメールマガジン H30.10.9 発行

■今回の記事一覧

  1. コラム「規格をビジネスに活かす(2)」
  2. イベント情報
    • 第3回アセットマネジャー国際検定試験(CAMA試験)のお知らせ

 

■【コラム】
規格をビジネスに活かす(2)

 前回のメールマガジンでは、日本のエレクトロニクス製品が急速に国際市場でのシェアを落としていく要因のひとつとして、日本側に国際標準化の戦略が欠けていたことをご紹介しました。それでは、規格を利用して市場での競争力を獲得する方法とは、どのようなものでしょうか。
下の図をご覧ください。2013年6月24日付日本経済新聞に掲載された「標準化・独占 使い分け」という記事から引用したもので、少し手を加えてあります。知財化(特許化)と標準化が自社と市場との関係にどのような作用を及ぼすか、さらに両方の手段を使って、市場での自社の優位性をいかに高めるかが分かり易く示されています。

標準化 独占 使い分け

 知財化は、自社の強みを特許などで守り、市場の独占を狙います。知財が市場において圧倒的な優位性を持ち需要が拡大すれば、利益を独り占めすることが可能です。しかし、仮に1社独占となると、その会社は価格をつり上げて、お金持ちしか買えないことになるかもしれません。顧客が企業の場合、サプライチェーンに1社独占の中間材を組み込むことはリスクとなるため、回避される可能性があります。公共調達でも、基本的に1社独占は嫌われますね。
他方、標準化は、知財化とは反対に市場を拡大する効果があります。もっとも、ライバル他社が、特許使用料を払って、あるいは多少品質、性能が落ちても当該特許を回避した類似製品で市場に参入し、価格競争を仕掛けてくるかもしれません。そうなると、製品がコモディティ化し、せっかくの特許を活かせずにシェアを落としてしまうおそれがあります。
知財化と標準化はそれぞれに利点と欠点がありますので、両方の利点に着目して「いいとこ取り」をしようという発想が生まれました。それを示すのが上の図の下半分です。「重要特許まるごと標準化」、「オープン&クローズ」、「『我田引水』の評価方法」という3つの代表的な戦略が紹介されています。「オープン&クローズ」は、前回のメールマガジンで解説しましたね。
「重要特許まるごと標準化」は、文字通り特許の内容を標準化するものですが、規格の必須特許技術が普及した後に必須特許の権利行使によりその技術の普及が妨げられるという「ホールドアップ」が生じるおそれがあります。ホールドアップに関する係争については、近年特に欧米で、競争法的見地から必須特許の権利行使に一定程度制限を課す傾向が見られるようになってきました。そうなると、安い特許使用料で新規参入する新興国企業との競争を避けることが難しいでしょう。日本の電機業界は、この戦略でDVDの知財化と標準化を主導しましたが、普及期に安価な製品を供給するアジア企業からの挑戦を受け、日本製品は市場から駆逐されたといわれています。
「『我田引水』の評価方法」については、次回話題にしたいと思います。

(日本アセットマネジメント協会理事 藤 木  修)

■【イベント情報】
第3回アセットマネジャー国際検定試験(CAMA試験)のお知らせ(2019年1月27日(日))

JAAMでは、来る2019年1月27日(日)に第3回アセットマネジャー国際検定試験(CAMA試験)を実施することになりました。今回は新たに札幌でも開催予定です。
また、試験のための事前対策講習会も実施予定です。
アセットオーナー(国や地方公共団体で公物管理のご担当者)をはじめ、企業、公的機関等でアセットマネジメントの構築やISO 55000シリーズに関連する業務に携わる方、ISO 55001内部監査員・審査員などの方に、奮ってご参加下さいますようご案内申し上げます。

第3回アセットマネジャー国際資格検定試験(CAMA試験)
日  時: 2019年1月27日(日)
実施場所: 東京、大阪、札幌

事前対策講習会
日  時: 2018年12月14、15、16日
実施場所: 札幌(12月14日)、大阪(12月15日)、東京(12月16日)

詳細につきましてはJAAMホームページなどで随時お知らせいたします


 

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