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11月8日 JAAMメールマガジン 第17号

一般社団法人日本アセットマネジメント協会 JAAMメールマガジン H30.10.8 発行

■今回の記事一覧

  1. コラム「規格をビジネスに活かす(3)」
  2. アセットマネジメントシステム関連情報
    • ①認定アセットマネージャー国際検定(CAMA)試験合格者交流会が開催されました
    • ②研究発表会の直前案内
    • ③ISO/TC251オランダ・アメルスフォルト会議報告

 

■【コラム】
規格をビジネスに活かす(3)

 進化論の提唱者チャールズ・ダーウィンの名言に「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である。」というものがある。けだし至言である。環境の変化に適応できる種のみが生き残る。ビジネスの世界では、市場こそが生物進化における環境に対応するものであるから、企業経営者は自社が生き残るため市場の変化に敏感であらねばならないとされる。これは、ISOのマネジメントシステム規格一般にも共通する考え方である。しかし、市場を自ら作ったり変えたりすることができたらどうだろうか。常に自社が勝ち残れるのではないか。これが前回のメルマガで紹介した「『我田引水』の評価方法」である。
 「我田引水」は、自分の田んぼにだけ水を引き入れる意から転じて、他人のことを考えず、自分に都合がいいように言ったり行動したりすることをいう。そんなことをすれば周りから総スカンを食うだろう。しかし、自分に都合がいいような評価方法であれば、話は別である。商品やサービスの質は、消費者には分かりづらい。だから購入にあたって消費者が判断し易いように、評価方法を決めましょうという主張は、なかなか反論しにくい。このような国際規格づくりの提案は、無関心な国は大抵賛成に回るし、説得力のある反対理由を考えるのも難しいので、結果的に受け入れられることが多いようである。
 筆者はかつて、ISOの専門委員会TC 282(水の再利用)の分科委員会SC3(水の再利用システムのリスクとパフォーマンスの評価)において、再利用水の水質階級分類に関するガイドライン規格を開発する提案に携わったことがある。水質は見ただけでは分からないし、知らないで扱うと人の健康に重大な影響を及ぼす恐れがある。したがって水質を調べ、予め健康に対するリスクを評価したうえで、水質の程度を分かり易い階級で表示しようというのが提案の趣旨であった。日本は、膜処理をはじめとする安全で信頼性の高い再生水を製造する技術に長けている。水質階級の表示が世界的に普及すれば、できるだけ良質の再生水を求めたいとする利用者の欲求が顕在化し、日本の技術に対する需要が高まるだろうというのが、日本側の目論見である。
 反対することが難しい大義名分で、実際に提案は採択され、上記の分科委員会で国際規格づくりが始まった。この顛末は次回のメルマガで紹介しよう。
 なお、水の再利用にご関心のある方は、昨年9月13日に九州大学で行われた土木学会環境工学委員会の資料「下水再生水の利用促進における環境工学の役割」がインターネット上で公開されていますので、ご参照ください。検索サイトに資料名を入力すると、容易にアクセスすることができます。
http://committees.jsce.or.jp/zenkoku/system/files/研26_検討会資料.pdf

(日本アセットマネジメント協会理事 藤 木  修)

■【アセットマネジメントシステム関連情報】
①認定アセットマネージャー国際検定(CAMA)試験合格者交流会を開催しました
 さる10月9日、東京都内にて「認定アセットマネージャー国際検定(CAMA)試験合格者交流会」を開催しました。CAMA試験合格者はこれまでに118名誕生しており、そのうち32名の皆さんに参加いただくことができました。交流会ではまず、JAAM小林会長から日本型アセットマネジメントの国際的な普及を目指した講演、JAAM竹末理事からオーストラリアでのCAMA資格の活用状況の報告が行われました。続いて、さまざまな立場(アセットオーナー、建設・維持管理会社、審査機関、建設コンサルタントなど)の参加者の皆さんから、CAMA資格の活用状況の報告や活用促進のアイデア、CAMA資格保有者への期待などについての発表と積極的な意見交換が行われました。意見交換を通じて、CAMA資格を活用するビジネスシーンを具体的に描き、さらに活躍の場面を増やすために取り組むべきことなどを共有することができました。この交流会の詳細につきましては、11月14日に開催するJAAM研究発表会で報告する予定ですので、ぜひご聴講ください。(https://www.ja-am.or.jp/research_publication)
 また、前号でお知らせしたとおり、第3回CAMA試験を来年1月27日に全国3会場(札幌,東京及び大阪)で行います。今後活用が期待される資格ですので、多くの方に資格取得をしていただきたく、受験をご検討ください。(https://www.ja-am.or.jp/cama/index.html)

②研究発表会の直前案内
 メルマガ第15号でお知らせしたとおり、11月14日(水)に第2回JAAM研究発表会を開催いたします。
日時 平成30年11月14日(水) 9:15~17:00
場所 日本橋ライフサイエンスビル2階・9階・10階会議室
    東京都中央区日本橋本町2-3-11
今回の研究発表会では応募論文に応じて下記の4部門を設け、発表の充実を図ることといたしました。
第1部門 アセットマネジメント実装のための地域実践活動
第2部門 アセットマネジメントシステムの活用と普及
第3部門 アセットマネジメント支援技術
第4部門 国際的な取組みと海外の情報

研究発表会には会員・非会員にかかわらずどなたでも参加して頂き、アセットマネジメントに関する幅広い知見などを習得していただくことができます。
多くの皆様のご参加をお待ちしています。
https://www.ja-am.or.jp/research_publication/index.html

③ISO/TC251オランダ・アメルスフォルト会議報告
  2018年10月15日~19日にオランダのアメルスフォルトにて、ISO/TC251会合が開催されました。世界約20か国から50名強の代表が集まり、ISO55000シリーズの普及促進、規格見直し等について熱い議論が行われました。今回の会合のポイントは、ISO55002(改訂版)の国際規格原案(DIS)の承認、ISO55010(財務と非財務の整合性に関する技術仕様書)とISO55011(公的機関のアセットマネジメント方針に関するガイドライン)の委員会原案(CD)の修正に関する議論でした。ご存知のとおり、ISO55002は規格の要求事項(ISO55001)を満たすためのガイドラインとして、規格の内容を理解するのに不可欠な文書です。国際規格を満たすために、55001は「何をすべきか」(What)を記しているのに対し、55002は「どうすべきか」(How)を記しています。年内には発行されると思いますので、今しばらくお待ちください。
(左:集合写真、右:オープニング)

ISO/TC251会合


 

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