JAAM日本アセットマネジメント協会

一般社団法人 日本アセットマネジメント協会
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11月8日 JAAMメールマガジン 第29号

一般社団法人日本アセットマネジメント協会 JAAMメールマガジン 2019.11.08 発行

■今回の記事一覧

  1. コラム「プラントのアセットマネジメント(2)」
  2. イベント情報
    • 〇「実務者のためのアセットマネジメントプロセスと成熟度評価」出版記念セミナー:大阪第3回(2019年11月19日(火))
    • 〇第4回認定アセットマネージャー国際資格検定試験(2019年11月23日(土))
    • 〇国際セミナー「電力流通設備などを取り巻く国際的なアセットマネジメントの最新動向」:(2019年12月11日(木))

 

■【コラム】
プラントのアセットマネジメント(2)

前回は、「プラントのアセットマネジメント」に関して、プラントの実態について述べ、特に高経年設備を使用・維持するためのマネジメントの必要性が高まってきている事に触れました。

今回は、製造業とりわけ装置産業での設備管理・保全の仕組みとして、適用が図られている「MOSMS」(Maintenance Optimum Strategic Management System : 戦略的保全マネジメントシステム)について触れたいと思います。
MOSMSは、経営視点の保全、保全を意識した経営を提案し、プラントでのアセットマネジメントを実現するツールとして活用が図られています。
MOSMSでは「保全」、「保全経営」について次のように定義をしています。

保全:企業の永続的な経営を可能にし、経営者、従業員、顧客、株主などの利害関係者(ステークホルダー)の利益を最大にするために、プラントおよび設備の全ライフサイクル、すなわち1)設計、製作、2)調達、3)施工、試運転、4)運転、5)検査、整備(補修を含む)、6)廃棄の各段階で期待される機能を保ち、それによってサイト内・外のロス・リスク低減に寄与する役割および組織的機能

保全経営:有限である資源を、経営主体およびステークホルダーにとって全体最適であるように資源配分し、設備、機器装置、施設、システム等が全ライフサイクル段階で期待される機能を保つようにマネジメントすること。

と定義しています。

MOSMSでの計画保全のモデルは、ISO 55000シリーズの取り組みと極めて似ていますが、特徴的な違いは、監査システムの扱いです。MOSMSは、自律的な自社での取り組みの仕組み構築を指し示しており、外部監査を前提としたISOとはこの点が違うものです。ステークホルダーのニーズを確認しつつ活用できる経営資源をどのように活用するのか、階層構造となっているPDCAのマネジメントサイクルをまわして組織目標を達成していくという考え方はISO 55000シリーズの内容と同じものです。
また、日本アセットマネジメント協会がISO 55000シリーズでの取り組みに関する「成熟度評価」の優れたガイドブック(『実務者のためのアセットマネジメントプロセスと成熟度評価』)を発行しているのと同様に、日本プラントメンテナンス協会では「保全水準評価プログラム」にて5段階評価基準を公表しています。この保全水準評価プログラムは、設備ユーザー(オーナー)の視点から果たすべき保全の機能と仕組みを体系化し、設備ユーザーとして果たすべき保全の水準を診るものとしてプログラムされています。 業務の一部を請負うまたは委託されるアウトソーサー(メンテナンス・サービス会社、設備メーカー等)においては、保全水準評価の基準内容が、顧客である設備ユーザーの管理視点を十分に理解し、これに応える視点を得ること、また元請け等として下請けに業務を委託する折り等に、どのような管理視点を持てばよいのか等において、参考となるものとして利用が進められています。

アセットをマネジメントする方法論として製造業とりわけ装置産業ではISO 55000と同じような考え方が適用・実施されており、製造工場(アセット)の価値の最大化や継続的改善を実施する際に用いられ、ステークホルダーへアセットの持つ価値や効用の提供を最大化する考え方が実施されています。
製造業に限らず、IoT、インダストリー4.0やソサエティ4.0という高度化されたシステムが我々の生活基盤に入り込んできている今日では、アセットを活用する仕組みとその評価基準としてISO 55000シリーズの活用が、あらゆる分野において、ますます必須な考え方になってきたといえます。(次号に続く)

(日本アセットマネジメント協会理事 中村努)


【イベント情報】

〇「実務者のためのアセットマネジメントプロセスと成熟度評価」出版記念セミナー:大阪第3回(2019年11月19日(火))

8月23日と10月7日に東京で開催され、大変多くの方々にご参加をいただくことができました成熟度評価の出版記念セミナーが、ついに大阪でも行われることになりました。
セミナーでは書籍を執筆した著者らが、「なぜ、今、JAAMは『JAAMガイドブック 実務者のためのアセットマネジメントプロセスと成熟度評価』を発刊したのか」、「書籍の構成はどのようになっているか」、「この書籍をどのように読み解いたら良いか」、「成熟度評価の国際的な取組みはどのようになっているか」など、最新の情報も踏まえ、わかりやすく解説します。書籍の内容をより深く理解し、実際の適用における疑問を解消する絶好のチャンスです。
ご自身の組織へのアセットマネジメント導入やその高度化に関心をお持ちの皆さまをはじめ、コンサルタントや金融、会計、法律等アセットマネジメント関連サービスに従事されている方々、認定アセットマネージャー国際資格(CAMA資格)をお持ちの方々等、奮ってご参加下さい。

日  時: 11月19日(火)13:30 ~ 16:30
場  所: 大阪マーチャンダイズ・マート(OMM)ビル地下1階
      一般社団法人近畿建設協会会議室
      大阪市中央区大手前1-7-31
      京阪電車「天満橋」駅東口、地下鉄谷町線「天満橋」駅北改札口から
OMM地下2階に連絡
参加費:会員 6,000円、非会員 7,000円 (書籍代込み)

お申し込みは、以下URLよりお願いいたします。
https://www.ja-am.or.jp/application/2019seminar2.html

○第4回認定アセットマネージャー国際資格検定試験(2019年11月23日(土))

JAAMでは、第4回認定アセットマネージャー国際資格検定試験(日本語版CAMA試験)を、2019年11月23日(土)に実施することになりました。
アセットオーナー(国や地方公共団体で公物管理のご担当者)をはじめ、企業、公的機関等でアセットマネジメントの構築やISO 55000シリーズに関連する業務に携わる方、ISO 55001内部監査員・審査員の方など、奮ってご参加下さい。

第4回認定アセットマネージャー国際資格検定試験(日本語版CAMA試験)
日  時: 2019年11月23日(土)
※申込締切日:2019年11月11日(月)
東京会場のみ、お陰様で満席となりましたので、申込み受付を終了致しました。
どうぞご了承いただきたく、次回の試験にご参加下さいますようお願い致します。
実施場所: 東京、大阪、福岡

※検定試験を受験するには過去に事前対策講習会を受講していることが必須となります。
 (本講習会は終了しております)

詳細情報、お申込みは、以下URLをご参照ください。
https://www.ja-am.or.jp/cama

○国際セミナー「電力流通設備などを取り巻く国際的なアセットマネジメントの最新動向」:(2019年12月11日(木))

本セミナーでは、
ISO/TC251の広報WGリーダー(WG3)兼IEC/TC123カナダ代表のCopperleaf社のBoudewijn Neijens氏、IEC/TC123日本代表の東京電力パワーグリッド株式会社の重次浩樹氏
をお招きし、Boudewijn氏からは電力部門を含むグローバルアセットマネジメントの最新動向(逐語通訳付)、重次様からはIEC/TC123の最新状況についてご講演を頂きます。
また、10月のGFMAM/WPiAMブラジル・ビトリア会議、11月のISO/TC251エクアドル・キト会議に出席した㈱三菱総合研究所(JAAM理事)の竹末直樹氏からアセットマネジメントにかかる両会議の最新報告を致します。
その後、3名ら(逐語通訳付)によるパネルディスカッションで電力流通設備などの国際標準型アセットマネジメントの必要性とその役割などをご参加の皆様と一緒に議論したいと考えています。
このため、参加人数を40名に限らせていただきます。皆さま、ぜひ奮ってご参加ください。

プログラム:
13時00分:開会(挨拶:JAAM事務局長 戸谷有一氏)
13時05分~14時00分:グローバルアセットマネジメントの最新動向(逐語通訳付)
Copperleaf社 Boudewijn Neijens 氏
14時00分~14時40分:電力流通アセットマネジメント(IEC/TC123)の取り組み
東京電力PG㈱ 重次浩樹氏
14時40分~15時20分:GFMAM/WPiAMブラジル会議・ISO/TC251キト会議報告
㈱三菱総合研究所(JAAM理事) 竹末直樹氏
15時20分~15時30分:休憩
15時30分~17時00分:パネルディスカッション(最後の20分は参加の皆様との質疑)
    (仮題:国際標準型アセットマネジメントの役割)
Boudewijn Neijens氏(逐語通訳付)/重次浩樹氏/竹末直樹氏
コーディネーター:戸谷有一氏

日時:2019年12月11日(木)13時~17時
場所:㈱マネジメントシステム評価センター(MSA) 5階第1会議室
     東京都港区芝浦4-4-44 横河ビル
募集定員:最大40名
参加料金:JAAM会員(組織会員及び個人会員)20,000円、非会員30,000円

詳細情報、お申込みは、以下URLをご参照ください。

https://www.ja-am.or.jp/seminar_lecture/20191211am_seminar.html


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