株式会社パスコ(JAAM法人正会員)は、地理空間情報の収集・加工を行うとともに、それらを分析することで「防災・減災」「国土管理」「インフラ管理」「環境保全」「海外展開」など、さまざまな分野で安心で豊かな社会システム構築の貢献を目指しています。
地理空間情報は、単なる地図ではなく物理空間における物体の位置情報とその属性情報を統合したデータです。地理空間情報は、地図情報に関連付けて表現されることが一般です。
近年では、従来の2次元で表現された地理空間情報だけではなく、3次元地理空間情報の整備・利活用が進んでいます。3次元地理空間情報を利用したデジタルツインといったキーワードがよく聞かれるようなってきました。
デジタルツインとは、現実世界(フィジカル空間)と全く同じ環境を仮想空間(サイバー空間)上に再現する技術です。もともとは製造業の工場や建設現場など、ものづくり分野に導入され、試作や開発コスト削減、品質向上、危険予知などに大きな効果を発揮してきました。現在ではデジタルツインは、都市空間を丸ごと3次元地理空間情報として再現し、インフラ施設管理等のアセットマネジメントの高度化・効率化など広範な領域での活用が注目されています。
本セミナーでは、3次元地理空間情報を利用したデジタルツインの技術をインフラ施設管理等の利活用事例を踏まえて紹介します。
本セミナーを通じて地理空間情報とは何か、地理空間情報を活用したデジタルツインのアセットマネジメントへの活用の可能性を確認していただければ幸いです。


講演者情報
岩崎 秀司
株式会社パスコ 事業戦略本部 G空間DX推進部 部長
1998年4月 株式会社パスコに入社。入社後、道路計画・設計、都市計画分野等の建設コンサルタント業務に従事。2004年にYRPユビキタス・ネットワーキング研究所に2年間出向し、その後ICTと地理空間情報を活用した障害者等の移動支援システムやインフラ施設管理の効率化・高度化に関するプロジェクト等に従事。
現在は、3次元地理空間情報の整備や利活用の推進を行うとともに、新技術の活用と地理空間情報を基盤とした行政サービスや民間サービスのDX推進に向けた取組を実施。
■その他の主な活動
・(公財)日本測量調査技術協会 技術委員会 3次元GIS部会 部会長
・(一社)社会基盤情報流通推進協議会(AIGID) 理事
・(一財)全国地域情報化推進協会 GIS・防災WG G空間及びGIS利活用検討TFリーダ
・4次元空間情報基盤アーキテクチャ検討会(IPA DADC) 委員
・歩行空間の移動支援に係るデータのオープンデータ化・利活用促進ワーキンググループ(国土交通省) 委員
・事業監理データ連携基盤検討会(国土交通省) 委員
・BIM/CIM 推進委員会幹事会(国土交通省) メンバー