インフラ老朽化と人手不足、そして限られた予算の中で、インフラの価値を適切に評価し、維持管理の意思決定につなげるアセットマネジメント的思考が求められています。こうした課題解決には、技術革新のみならず、制度設計を含む総合的なアプローチが不可欠です。国はBRIDGEやSIPといった国家プロジェクトを通じて新技術の社会実装を後押ししていますが、現場では依然として硬直的な制度や公共調達の制約、財源確保の難しさといった壁が存在します。AIやデジタル技術の進展により、維持管理や意思決定の高度化を図る動きも加速しています。本セミナーでは、産官学が連携して挑む社会実装の最新動向と当社の取組を紹介し、変革が求められる時代において、皆が安心して暮らせる社会の実現に向けて何が必要かを共に議論します。
講演者情報
福山 峻一
株式会社三菱総合研究所 インフラ・都市政策本部 都市・インフラDXグループ 研究員