HOME > アセットマネジメント(AM)とは

アセットマネジメント(AM)とはどのようなものか

アセットは、組織の活動の基礎となるものです。行政機関でも民間企業でも、組織は多くのアセットを保有・管理し、そこから多くの便益を生み出します。しかしながら、アセットは無限ではなく、適切に管理されなければ、組織が期待する便益をもたらさず、損失を与える可能性もあります。
周知のとおり、米国では社会インフラに対する不十分な維持補修が原因となって、1980年代に社会インフラの深刻な老朽化と荒廃が問題になりました。長年にわたり、社会インフラの老朽化を放置するという制度的な欠陥が招いたこの危機的な状況を改めるべく、社会インフラを国民の資産(アセット)として位置づけ、計画的かつ戦略的に、アセットの価値を維持し、高めるというアセットマネジメントの考え方が生まれました。

アセットマネジメントの国際規格であるISO 55000シリーズでは、アセットマネジメントとは「アセットからの価値を実現化する組織の調整された活動」と定義されています。組織がその目標を達成するために、アセットからより大きな価値を生み出せるよう、組織の様々な活動を調整すること、これがアセットマネジメントです。アセットからの価値の創出には、コスト、リスク、パフォーマンスの最適なバランスを達成することが含まれ、アセットマネジメントとは、より具体的には、リスクに基づいたアプローチを使って、組織の目標を、アセットに関連する意思決定、計画及び活動に変換するものであると言えます。

マネジメントサイクル

ISOが提唱するアセットマネジメントシステムのイメージを、より具体的に示したのが上の図です。組織のアセットマネジメントは、予算執行管理を中心として、例えば社会インフラのアセットマネジメントであれば、単年度の補修計画を立て、補修作業を実施する小さなPDCAサイクル、中期的な予算計画や戦略的な補修計画を立案する中位のPDCAサイクル、長期的な視点からアセットの補修シナリオやそのための予算水準を決定する大きなPDCAサイクル、というように、階層的なマネジメントサイクルを有しています。ISOが規定するアセットマネジメントシステムは、このマネジメントサイクルを包含しつつ、マネジメントサイクル自体のパフォーマンスを評価し、継続的に改善することを求めています。