JAAM日本アセットマネジメント協会

一般社団法人 日本アセットマネジメント協会
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JAAM webセミナー 変化の時代の太陽光発電アセットマネジメント

セミナー概要

太陽光発電事業については、20年という期限が設定されたFIT 制度により広く普及したが、2018年に閣議決定された第5次エネルギー基本計画においては主力電源化が明記されるに至り、FIT 期間終了後も基幹電源として維持されることが国の方針として示された。
これに対応していくためには、20年間を超える長期にわたって太陽光発電施設のパフォーマンスを安定的に維持する必要がある。
加えて、今後は「再生可能エネルギー電気の利用の促進に関する特別措置法(以下、「再エネ特措法」という。)」において定められた各種制度変更も予定されており、事業計画の見直しやこれに伴う運用コストの最適化を含めた対応が望まれると同時に、地域との共生を念頭に置いた発電事業の運用が必須となるなど事業を取巻く環境も大きく変化している。
これらの課題の対策としては、ISO 55000 シリーズの規定に沿った事業運用を行うことが有効であることから、JAAM では令和2年3月に上場インフラファンドや格付け機関、大手金融機関、エンジニアリング会社、サービスプロバイダー、学識経験者などの会員有識者によって太陽光発電アセットマネジメントガイドライン(案)を策定し公表している。
本Webセミナーは、太陽光発電事業を運用するアセットオーナーやアセットマネージャーに対して、今後想定される制度変更などの取巻く環境についての解説、並びに太陽光発電事業にISO 55000 シリーズをどのように適用していったらよいかといった実務に即した内容を前述したガイドラインなどを活用しつつ解説することを目的とする。

セミナー開催日時

2020年9月17日(木) 15 時~17 時30 分

セミナー内容講師(敬称略)

「太陽光発電を取巻く制度・環境の変化について」(講師:本多 史裕)
講義のポイント
今年6月のエネルギー強靱化法による再エネ特措法の改正の背景、改正内容、太陽光発電事業への影響と今後の注目点を解説する。再エネ特措法の改正内容をみると、市場連動型の導入支援(FIP制度の創設)、賦課金制度の創設、廃棄費用の外部積立の原則義務化、認定失効期限の設定といった点に対し、事業者は事業計画、資産の売買、アセットマネジメント、廃棄のそれぞれにおいて適切な対応をさらに進めていく必要性が明確になった。また、20世紀の「10年に一度」の大規模災害の立て続けの発生とレジリエンス強化の要請、環境意識の高まり、地域との共生にも目を配る必要がある。再エネの主力電源化、導入拡大が目論まれる中で、発電事業者は、前述の点への対応と同時に、競争力と質の強化、サスティナブルなコスト改善への取り組みを不断に続けていくことになると考えられる。

「変化の時代に応じた発電事業運営に向けて」(講師:髙橋 衛)
講義のポイント
2018年7月に閣議決定された第5次エネルギー基本計画で「再生可能エネルギーの主力電源化」が示された。再生可能エネルギーを「主力電源」とするためには、責任ある長期安定的な電源となることが必要であると同時に、FIT制度からの自立化、コストダウンの加速化などが近時検討されてきている。
将来にわたり、継続的・安定的・効率的に運用していけるアセットマネジメントについて考えたい。

「事業環境の変化はO&M実務に何を求めるのか」(講師:森本 晃弘)
講義のポイント
太陽光発電はFIT法成立当初から大きく事業環境が変化しており、基幹電源としてパフォーマンスを維持するとともに、コスト最適化が求められている。
これらは正にパフォーマンス・リスク・コストのトリレンマの解決に他ならない。
本講義では、実例を参考に「具体的なO&M実務としてのトリレンマの解決」について考えたい。

【講師のプロフィール】講師(敬称略)

本多 史裕(JAAM太陽光発電アセットマネジメント委員会委員)
株式会社日本格付研究所 特別戦略企画推進部長
1996年株式会社日本格付研究所に入社。金融機関、事業法人、海外企業の審査担当を経て、2004年からプロジェクトファイナンス、アセットファイナンスを担当。海外のプロジェクトボンド市場の調査、並びに、地方銀行協会や銀行等でプロジェクトファイナンス講座の講師を担当。プロジェクト&アセットファイナンス部長を経て、2019年1月より現任。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)、国際公認投資アナリスト(CIIA)。環境省 グリーン投資促進のための情報開示及び評価の在り方に関する検討会 検討委員(過去)、太陽光発電協会 太陽光発電事業の評価ガイド策定委員会委員(過去)

髙橋 衛 (JAAM太陽光発電アセットマネジメント委員会委員)
タカラアセットマネジメント株式会社 代表取締役社長
1996年より不動産鑑定業務に従事。2002年株式会社新生銀行入行。不動産受益権に対して匿名組合出資等を通じて行う投資業務に従事。2014年株式会社タカラレーベン入社。東京証券取引所に開設予定であったインフラファンド市場へ再生可能エネルギーを上場させるべく、タカラアセットマネジメントへ出向。2016年6月2日同市場へ第1号ファンドとして、タカラレーベン・インフラ投資法人が上場。 不動産鑑定士。
日本不動産鑑定協会 法務鑑定委員会委員(過去)、 投資信託協会 投資法人の制度・税制に関する専門委員会委員(過去)、 太陽光発電協会 太陽光発電事業の評価ガイド策定委員会委員(過去)

森本 晃弘(JAAM太陽光発電アセットマネジメント委員会委員)
株式会社CO2O 事業本部長
1989年より電力土木・建築の監理に従事。2001年には電力会社における社内ベンチャー制度を活用した新規事業会社設立の主務責任者として参画。不動産プロパティマネジメント業務を経験した後に、2012年には世界最大手モジュールメーカーのアフターサポート体制構築を行い、同組織を母体に株式会社CO2Oを設立。評価診断、O&M事業等を推進し、サービスプロバイダーとしては国内初のISO 55001認証(太陽光発電施設の維持管理業務及び運用)を取得。2020年度はNEDOプロジェクトに関西電力ほかとの共同提案「太陽光発電の長期安定電源化に向けた評価・回復の実用化促進技術開発」が採択される。
「太陽光発電事業の評価ガイド(JPEA)」土木構造WG主査、「太陽光発電アセットマネジメントガイドライン(JAAM)」グループ主査、太陽光発電協会評価ガイド普及促進委員会委員、等を務める。


セミナー開催方式

オンラインでの講師の説明とそれをもとにした聴講者との意見交換を行います。
参加者には、別途Webセミナーへの参加方法などメールにてご案内申し上げます。
また、Web環境により、セミナーにご参加いただけない場合がありますので、事前にWeb環境について確認させていただく場合がございますので、よろしくお願い申し上げます。

受講料

JAAM会員及びJAAM会員組織の職員:5,000円
JAAM非会員:10,000円